団塊の世代が2025年に75歳以上となります。後期高齢者の方の数が増えると、比例して高齢者にまつわる様々な問題も増えていきます。親のアレコレが心配になる子ども世代。身体の衰えが顕著になってくるにつれ不安を募らせる親世代。
様々な問題が勃発して、相談に訪れます。
親子問題のきっかけは4つ
高齢の親と子の間に生じる主な家族問題は主に4つの以下のきっかけが原因となります。
・介護
・財産管理
・相続
・住まい
トラブルのとなるキーワードは「利害」
どれも関連性があり、トラブルとなるキーワードは「家族間の利害」です。
「家族間の利害」とは、経済的なことだけでなく。「時間」「労働負担」なども含まれます。
例えば、子どもが2人いて、親の近くに住んでいる子どもと遠くに住んでいる子どもがいるとします。親に介護が必要になって来ると、近くに住んでいる子どもが担い、何もしない(できない)遠くの子どもとの軋轢が生じることがあります。
親は近くの子どもを頼ったり、相性の良い方の子どもに頼ったりします。
頼られた子どもは、介護に時間や労働を割くことになり、介護度が進んでくると親の財産管理も担うことになります。そうなると一方の子どもは、どう思うのでしょうか。
兄弟が親の面倒を見てくれて安心、ありがたいと思っているのであれば家族円満
一方で、親のお金をとっていないか?面倒を見てない分、相続の配分が少なくなるのではないか?という利害の部分が気になり、トラブルに発展していきます。
1つのきっかけからあらゆる問題へと発展
このように介護を発端に相続にまでトラブルが発展することが想定でき、実家の住まいを誰が引き継ぐのか維持管理や売却、親の住替えなどにも問題が波及してしまうと家族皆が疲弊し関係の修復は難しくなります。誰もが幸せになれない事態です。
トラブルの種である「利害」は、子どものころからの親子関係も影響し、嫉妬などの感情も絡んでくることも少なくなくありません。
親子の共同作業は人生円満への大事な作業
何が問題になるのか?というのは家族それぞれで違うもの。問題になりそうな種を見つけて摘むには家族の共同作業が必要。親も子も心身共に元気なときが最後のチャンスです。
人生の終わりまで家族円満が人生円満。そうありたいですね。
家族の共同作業をライフプラン相談研究所はお手伝いをします。
中村真佐子 CFP®