ライフプランの相談(FP相談)は、いろいろな立場の方が「無料」「有料」を問わず、行っています。また、「有料相談」であっても時間あたり数千円の安価な相談から時間あたり1万円を超える高価格のものまでさまざまです。
⇒無料相談と有料相談の違いや相談料の違いについて知りたい方は、「お金にまつわる「無料相談」と「有料相談」の違い」へ
相談自体は、「形」のないものですが、相談時のお客様の家計や資産の状況、要望や意思決定の優先順位、さらに当時の社会経済情勢などシミュレーションの前提条件を記録として「形」にして残すことが大切だと弊社は考えています。
弊社では、ライフプラン相談(FP相談)終了時に、3つの「形」で納品させていただいております。
ライフプラン相談(FP相談)の全体の流れ
相談といってもお客様の質問に答えるだけのものもあれば、問題解決のプロセスを共有し、問題の根拠と改善につながる根拠を示しながらお客様の前向きな行動につながるような相談まで、さまざまです。
弊社の相談の全体の流れは以下の図の通りです。
キャッシュフロー表(CF表)・・・納品物①
キャッシュフロー表は、「給与・退職金や年金などの手取り収入」や「日常生活の支出」「各種ライフイベントの支出」「夢・希望や想いを実現するための資金」などをお金に換算して一覧にした「資金繰表」です。
相談時には、問題点の洗い出しや個々の改善策の効果を検証するときに使用するFPにとって欠かせない道具です。
相談終了時に、対策を講じた後の「修正版キャッシュフロー表」(弊社では【ベースプラン】と呼んでいます)をエクセルファイルで納品いたします。
ご自身で、ちょっとした条件変更によるシミュレーションはもちろん、プラン作成の翌年以降の実績対比にも活用いただけます。
気になる「リスク」は【ベースプラン】を基に、シナリオ・プランニングを実施
将来の気になる「リスク」や「ライフイベントの変更」は、想定されるシナリオを話合い、シナリオ毎に相談者様のオリジナル【ベースプラン】を基にシミュレーションを実施し、キャッシュフロー表(CF表)をします。
例えば、「金利上昇」「第1子私立進学」「車保有」「第2子誕生」を今後の変動要因としてシミュレーションした場合をみてみます。
以下が、上記変動要因によってシナリオ毎にシミュレーションした結果(CF表)のプラン毎の関係性と影響度をまとめたプランニング間の相関図です。おつくりした複数のCF表がどのような条件によってそれぞれが作成されたのか、それぞれがどの程度【ベースプラン】に影響を与えたのかを確認できます。
ライフプラン相談研究所では、シナリオプランニングを実施することでお客様の気になるリスクや将来のライフイベントの選択によって、具体的にどの程度影響がでるのか確認することができます。
具体的にシナリオプランニングをするには、精密なキャッシュフロー表【ベースプラン】の作成が前提となります。
⇒精密なキャッシュフローを作成するポイントを知りたい方は「キャッシュフロー表にだまされるな!」へ
グラフ(年間収支・貯蓄残高推移)・・・納品物②
キャッシュフロー表の年間収支と貯蓄残高の推移をビジュアル化したものです。表形式のキャッシュフロー表は、多数の数字が並んで実感が伴わないケースがあります。グラフになることで、大きなトレンドが見え、ライフプラン全体を把握するのに適しています。
また、相談時に条件を一つに絞り込めない場合は、複数のシナリオに基づくキャッシュフロー表を作成します。その場合、シナリオ毎の違いを一目で確認できます。
レポート・・・納品物③
レポートは、お客様が当初相談を希望された時の「問題」やその後の相談の展開、最終的に採用した「解決策」を記録したものです。
金額化された「キャッシュフロー表」やビジュアル化された「グラフ」は、大変説得力のあるツールですが、そのシミュレーションの前提条件を理解していないと大きな誤解を生む要因にもなりえます。
シミュレーション時に「考慮したこと」「考慮しなったこと」を「前提条件」として明示するとともに、考慮しなかったことのリスクの影響度合いやリスク顕在化時の対処についてのアドバイス等を記録します。
キャッシュフロー表・グラフ・レポートは、毎年の実績が計画と乖離しないように継続的にチェックいただくことで、人生のカーナビゲーションとして確実にあなたのご家族を「目的地」まで導いてくれます。
ライフプラン相談研究所は、あなたの家族の「力のある味方」となれるライフプラン相談(FP相談)の「プロ」です。お客様オリジナルのライフプランの作成をお手伝いします。
公開日:2022年8月9日
更新日:2023年10月9日
CFP🄬 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
樗木裕伸(おおてき ひろのぶ)