コラム

人生の3大資金が大切な理由

樗木裕伸(おおてき ひろのぶ)

わたしたちFPが大切にしている「ライフプラン」には、「人生の3大資金」と呼ばれる支出があります。
それらは、1)住宅資金、2)教育資金、3)老後資金です。
3つに共通しているのは、「金額が大きい」こと、「支出期間が長期間にわたる」ことです。そのため3大資金における選択を間違えるとライフプランは長期間ダメージを受けることになるため、最重要検討項目として挙げられているのです。

ライフプランへのダメージを避けるためには、3つの資金をバランスよく決定することなのですが、これがけっこう難しいのです。3つの資金は、それぞれ支出のタイミングが異なるため、同時に考えることが難しく、つい、その都度懐具合で決めてしまいがちになり、結果としてバランスが悪くなることがあるのです。

わたしたちFPは、異なる支出のタイミングにおける選択肢を、同じ時点で意思決定するための術(すべ)を知っています。
そのための道具を「キャッシュフロー表」(よく「CF表」と省略表記されます)と言います。CF表を基に、必要な資金に対してどのように選択するかをお客様にご判断いただきます。
CF表を作成することで、現在ご自身が選択した1万円の「支出・節約」が、10年後・50年後の貯蓄残高1万円の増減に直接つながっているということを数字で確認できるようになります。現在の「選択」が将来の「選択」にどの程度影響を与えることになるのかを実感できるようになることで、異なる支出タイミングの選択肢を同じ時点でバランスよく検討することができるようになるのです。

ライフプランをCF表としてまとめるには、3大資金以外の支出も考慮する必要があり、手間や費用がかかるデメリットがありますが、納得のいく3大資金の選択ができるメリットの方がはるかに大きくなります。なかでも「金額」と「時期」を自ら決定できる住宅資金をしっかりとプランニングできると、弊社の体感ではありますが7割以上ライフプラン上のリスクを回避できると考えています。

3大資金は、人生における最重要項目です。私たちは、節目節目でしっかりと納得のいく選択をサポートします。

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