「お金をデザインするライフプランマネ男とマネ娘」サイトでコラムがアップされました。
タイトルは、
「家をリフォームしたい!」ローンに補助金、安くする方法までお金の準備をご紹介!
リフォーム全般の一般的な情報をまとめたコラムになっています。是非ご一読ください。
合わせて、記載しきれなかった資金計画のキモについては、本コラムでご紹介します。
リフォームの優先順位を考える時の2つの視点
リフォームの優先順位を考える時には、2つの視点が必要です。
1. 緊急性
2. タイミング
緊急を要するリフォームの資金繰りは?
1つ目の緊急性。災害が多くなってきた昨今。台風による強風や大雨によって想定外に家の一部或いは全部が「壊れる」ことがあります。また、設備なども急に壊れることがあります。例えば給湯器。急にお湯が出なくなった!というのは我が家でも経験済みです。
住めなくなったリ、生活に支障がでたりすることは緊急を要します。その際は最優先で直したり、新しい物に交換したりすることになります。
資金繰りはどう考えたらよいのでしょう。
緊急を要する資金は「予備資金」で対応します。
「予備資金」とは、FPがよく発する用語で、何かあったときに対応するためにいつでも引き出せるお金のことを指します。銀行の普通預金にプールしておくお金です。
日々必要な生活費の3か月分や6か月分などと言われていいます。予備資金は家の修理や設備の交換の他にも、急に病気になったりケガをしたりしたときの医療費や、働けなくなったときの当面の生活費などに活用します。
予備資金は、日々の暮らしの中で最も重要な資金と言っても過言はありません。予備資金を再確認して、暮らしの万が一に備えましょう。
壊れた原因が災害の場合は、火災保険が活用できる場合があります。ちゃんと給付を受けられるように壊れた箇所の写真を必ず撮るようしましょう。これはとても大事です。
まとまった資金を要するリフォームはタイミングが大事
緊急性の高いものは、わかりやすく意思決定もしやすいですが、緊急性はないもののいずれはしなければならないリフォームは、2つ目のタイミングの視点から意思決定します。
良いタイミングを見極めることとなるのですが、難しそうですね。
家や設備が老朽化している・・・、改めて家を眺めるとあそこもここも・・・
何から手を付けてよいのかわからなくなりますね。
老朽化しやすい箇所としては、水回り、電気を使う設備、雨風にさらされるところがあげられます。老朽化とは別に生活環境が変わったことに伴う「見直し」も考えなければならない要素です。
限られた資金の中で、取捨選択、優先順位という難題が持ち上がるのです
その意思決定をしやすくするのがライフプランの存在です。
リフォームにかけられる予算とリフォーム箇所の希望が合致して進めるのが理想。
ライフプランを立てることにより、かけられる予算の算出、足りない場合のローンの返済計画などの検討が早くできます。
そして条件の良いタイミングも意思決定しやすくなります。
条件の良いタイミングとは人それぞれになりますが、例えば
・子どもが自立した
・定年を迎えた
というような、あらかじめ予想できるライフイベントと、住宅を購入した時期から十数年を経た時期と重なるタイミングが最初のリフォーム時期と言えます。
子育てが終わると子どもへの費用が減り家計の収支が変化します。資金の必要な大きなイベントが少なくなり、資金計画が立てやすくなるのもよいタイミングでしょう。
おおまかなリフォーム時期を想定できたら、利用できる制度や、税制の優遇などの情報を基にさらに良いタイミングを定めることができます。利用できるお得な制度は、期限が限られていることが多く、「情報」はとても大事です。ライフプランをすでに持っている方は意思決定も早く、税制などの制度もうまく活用できます。このような意思決定プロセスは、戦略的ライフプランがあってこそ実現できるものです。
情報収集するにしても、いつのタイミングが良いのか知るにも、何からどう始めればよいのかわからない時は、ライフプランンの専門家に是非ご相談ください。
中村 真佐子 CFP®